アルコール修正+たわっちにつられて。だいたい1話しか見てない。
B型H系
田村ゆかりに堀江由衣と、どこか懐かしい感じのするキャスト。OPからEDまで田村づくしで、ファンの人なら大歓喜。能登麻美子が今までとは違うタイプの役に挑戦していて、勝手に能登2.0と呼んでいる。
Angel Beats!
演出も悪くないし、絵も良く動く。パーツは良いんだけど、それらを上手く使いこなせてない印象。あとギャグの出来が酷い。どうせ麻枝准だから、10話くらいから本気モードなんだろうけど、そういう構成は1クールのアニメ作品としては失格だと思う。
ジャイアントキリング
原作が面白かったので視聴。原作通りで安心して見ていられる。達海の声がヤン・ウェンリーっぽく聞こえるのは自分だけ?
WORKING!!
種島先輩が可愛い。原作のころから漂っていた、作者の「こんな変なキャラ考えたけどどうよ?どうよ?」みたいな雰囲気が気になる。主人公とか刀持ってる人とか。
閃光のナイトレイド
友人曰く、今期唯一視聴に耐える作品。全体的に出来が良い。オリジナル作品というのも好印象。変に媚を売ってない女性キャラクターの方が魅力的だということに気がついた。
けいおん!!
相変わらず良く動く。OPでみんなの周りをカメラが回るシーンは違和感爆発。OPもEDも歌詞が全く聞き取れない。
B型H系
田村ゆかりに堀江由衣と、どこか懐かしい感じのするキャスト。OPからEDまで田村づくしで、ファンの人なら大歓喜。能登麻美子が今までとは違うタイプの役に挑戦していて、勝手に能登2.0と呼んでいる。
Angel Beats!
演出も悪くないし、絵も良く動く。パーツは良いんだけど、それらを上手く使いこなせてない印象。あとギャグの出来が酷い。どうせ麻枝准だから、10話くらいから本気モードなんだろうけど、そういう構成は1クールのアニメ作品としては失格だと思う。
ジャイアントキリング
原作が面白かったので視聴。原作通りで安心して見ていられる。達海の声がヤン・ウェンリーっぽく聞こえるのは自分だけ?
WORKING!!
種島先輩が可愛い。原作のころから漂っていた、作者の「こんな変なキャラ考えたけどどうよ?どうよ?」みたいな雰囲気が気になる。主人公とか刀持ってる人とか。
閃光のナイトレイド
友人曰く、今期唯一視聴に耐える作品。全体的に出来が良い。オリジナル作品というのも好印象。変に媚を売ってない女性キャラクターの方が魅力的だということに気がついた。
けいおん!!
相変わらず良く動く。OPでみんなの周りをカメラが回るシーンは違和感爆発。OPもEDも歌詞が全く聞き取れない。
発想の勝利 - テルマエ・ロマエ
2010年3月4日 アニメ・マンガ世界で最も風呂を愛しているのは、日本人とローマ人だ!!風呂を媒介にして日本と古代ローマを行き来する男・ルシウス!!彼の活躍が熱い!!……風呂だけに。(Amazonより引用)
古代ローマ人浴場建築家ルシウスが現代日本にタイムスリップし、風呂にまつわる技術に驚愕しつつ、ローマに戻ってはそれを模倣する話。ローマ人としてのプライドを守ろうとしつつも、日本人―劇中では"平たい顔族"と呼ばれている―の文明の高さに感じ入るルシウスがとてもシュール。フルーツ牛乳や温泉卵を味わっていちいち感動してみたり、シャワーや露天風呂の構造を冷静に分析してみたり。そんなルシウスと朗らかな日本のお年寄りとのギャップも笑える。
古代ローマと現代日本を"風呂"というテーマで結び付け、比較するという着眼点が素晴らしい。まさに発想の勝利。
俺がりんを育ててるのか
俺がりんに育てられてるのか
ちょいちょいわからなくなる
シチュエーションとしては「よつばと!」が近いけど、こっちの方が現実的で深刻。二人三脚でいろんな苦難を乗り越えていく子育てを描く。素朴な絵柄もあいまって、萌えとは違った子どもの"可愛さ"をよく表現できている。
子どもは親がいないと生きていけないけど、その逆もまた然りだと思う。親も、子どもがいないと生きていけない。親は、世話をする子どもがいて親でいられる。守るものがある、ということが、親である人間のレゾンデートルになっているんじゃないか。親子の愛は一方通行じゃない、そんなことを考えさせられる作品だった。
読むと親になってみたくなる一冊。すごいおすすめ。
俺がりんに育てられてるのか
ちょいちょいわからなくなる
祖父の訃報で訪れた祖父の家で、30歳の独身男、ダイキチは一人の少女と出会う。その少女、りんは祖父の隠し子であった。望まれぬ子であったりんを施設に入れようと言う親族の意見に反発したダイキチは、りんを自分が引き取り育てると言った。こうして、不器用な男としっかり者の少女との共同生活が始まる。(Wikipediaより転載)
シチュエーションとしては「よつばと!」が近いけど、こっちの方が現実的で深刻。二人三脚でいろんな苦難を乗り越えていく子育てを描く。素朴な絵柄もあいまって、萌えとは違った子どもの"可愛さ"をよく表現できている。
子どもは親がいないと生きていけないけど、その逆もまた然りだと思う。親も、子どもがいないと生きていけない。親は、世話をする子どもがいて親でいられる。守るものがある、ということが、親である人間のレゾンデートルになっているんじゃないか。親子の愛は一方通行じゃない、そんなことを考えさせられる作品だった。
読むと親になってみたくなる一冊。すごいおすすめ。
大学の購買で上巻を立ち読みして気になっていたところ、カバ雄先生が下巻まで揃えて貸してくれた。渡りに船。
数学が好きな主人公の”僕”は、放課後には図書室で数学の問題に取り組む。彼が気になっているのは、いつも隣に座って数学の話をする、ちょっと無愛想な”ミルカさん”。そしてそんな彼を慕う、ちょっと数学が苦手な”テトラちゃん”。放課後の図書室で、ミルカさんの出題した問題を解いたり、テトラちゃんに数学を教えたりしていくうちに交わり合う、3人の気持ちの行方は・・・?ってなお話。
数列とか、素数の定義とか、複素平面とか、いつも数学から話は始まる。そして、数式の並ぶノートからふっと恋愛にフォーカスが向けられる。例えば、「数学では、できるだけ誤解が生じないように、厳密に言葉を使うんだ」という数学の話から、ふいに「でも、ミルカさんに対する気持ちは曖昧な言葉を重ねるだけでわからない」と恋愛の話に繋がる。数学というレンズを通して恋愛を描く、という感じだろうか。数学と恋愛という、一見結びつかない話題を緩急自在に結びつけているのが面白い。
昔、物理の教師が言っていたことを思い出す。あれは受験勉強のときだ。
「物体には慣性があるから、外力を加えないとそのままの状態でいようとするんだ。お前らも同じだ。変わろうとするなら外力を加えないとダメだ。気合いを入れろ」
きっと、理系の人々は、自分の専攻する分野から世界を覗くに違いない。
数学が好きな主人公の”僕”は、放課後には図書室で数学の問題に取り組む。彼が気になっているのは、いつも隣に座って数学の話をする、ちょっと無愛想な”ミルカさん”。そしてそんな彼を慕う、ちょっと数学が苦手な”テトラちゃん”。放課後の図書室で、ミルカさんの出題した問題を解いたり、テトラちゃんに数学を教えたりしていくうちに交わり合う、3人の気持ちの行方は・・・?ってなお話。
数列とか、素数の定義とか、複素平面とか、いつも数学から話は始まる。そして、数式の並ぶノートからふっと恋愛にフォーカスが向けられる。例えば、「数学では、できるだけ誤解が生じないように、厳密に言葉を使うんだ」という数学の話から、ふいに「でも、ミルカさんに対する気持ちは曖昧な言葉を重ねるだけでわからない」と恋愛の話に繋がる。数学というレンズを通して恋愛を描く、という感じだろうか。数学と恋愛という、一見結びつかない話題を緩急自在に結びつけているのが面白い。
昔、物理の教師が言っていたことを思い出す。あれは受験勉強のときだ。
「物体には慣性があるから、外力を加えないとそのままの状態でいようとするんだ。お前らも同じだ。変わろうとするなら外力を加えないとダメだ。気合いを入れろ」
きっと、理系の人々は、自分の専攻する分野から世界を覗くに違いない。
言葉遊び+声優=エンターテイメント
2009年9月22日 アニメ・マンガ怪異とは――世界そのものなのだから。
生き物と違って――世界と繋がっている。
原作・西尾維新のライトノベルがアニメ化。主人公・阿良々木暦が「怪異」に取り付かれた女の子を助けていく、っていう話。
ライトノベルゆえのキャラクターが魅力なのはもちろん、西尾維新の持ち味であるウィットに富んだ台詞回しが楽しい。更に、この言葉遊びをやるのが神谷浩史や沢城みゆきな訳で、落語とか、そういうのに近いエンターテイメントになっている。何度でも見たくなる作品だ。
シャフト特有の演出も健在。字だらけのフラッシュカットとか、随所に仕込まれた小ネタとか。京アニが動画枚数を費やしてアニメのクオリティを上げるのに対して、シャフトは限られた素材を工夫して使っている、といったところか。
音楽は神前暁が担当。「涼宮ハルヒの憂鬱」あたりから名前が売れ出してきたと記憶しているが、様々なジャンルのBGMを作れるという点で菅野よう子に近い立ち位置になっていると思う(こんなことを書くと菅野ファンに石を投げられそうだけど)。2,3話ごとに話の中核になるヒロインが交代して、それに合わせてOPが変わるという大盤振る舞いも。しかも、OPカットの回が多いせいで、いくつかの曲は1話限りの使用である。その癖、meg rock+神前暁というコンビで制作されている。meg rockも個人的には最近気になっているアーティストで、物語の内容に上手く絡めた作詞をしているのが好印象だ。
「メルト」「ワールドイズマイン」「ブラック★ロックシューター」などの初音ミク動画からデビューに至ったsupercellがED「君の知らない物語」を担当。さらに、歌い手は「歌ってみた」動画で人気だったガゼルことnagiが担い、ニコニコ動画発と言っても過言ではないコンビだ。疾走感のある構成は聞いてて心地よい。
演技派声優と良質のBGMと奇抜な演出、それぞれの持ち味が上手く絡み合った良作。何度でも見たくなる作品は久しぶりだ。
この一球は絶対無二の一球なり
されば身心を挙げて一打すべし
この一球一打に技を磨き体力を鍛へ
精神力を養ふべきなり
この一打に今の自己を発揮すべし
これを庭球する心といふ
実家に帰ったとき、妹が買ってきてたので借りて読んでみることに。暇つぶしには丁度良いか、なんて読み始めたらいつのまにかのめり込んでしまった。
たかが少女漫画と侮るなかれ。濃厚な心理描写は、所謂”属性”だけで特徴付けされたキャラクターという記号を、まるで実際に生きているような、”生身の人間”に昇華させる。
主人公である岡ひろみを妹のようにかわいがりつつも、テニスではライバルとして戦わなければいけないという葛藤に悩み続ける竜崎麗香(お蝶夫人)。
残された短い人生を賭けて、自分の持つ全ての技を岡に教え込もうとする宗方仁。
特訓に励む岡を支える藤堂貴之。
登場人物それぞれがそれぞれの思いを抱きながら交錯する様は、非常にドラマティックだ。また、スポ根的な側面もあって、勝負事に対する含蓄は心に響くものがある。30年以上も前の漫画だが、現在の漫画に引けを取らない面白さ。古い漫画だとか少女漫画だとか敬遠してないで、ぜひぜひ。
されば身心を挙げて一打すべし
この一球一打に技を磨き体力を鍛へ
精神力を養ふべきなり
この一打に今の自己を発揮すべし
これを庭球する心といふ
実家に帰ったとき、妹が買ってきてたので借りて読んでみることに。暇つぶしには丁度良いか、なんて読み始めたらいつのまにかのめり込んでしまった。
たかが少女漫画と侮るなかれ。濃厚な心理描写は、所謂”属性”だけで特徴付けされたキャラクターという記号を、まるで実際に生きているような、”生身の人間”に昇華させる。
主人公である岡ひろみを妹のようにかわいがりつつも、テニスではライバルとして戦わなければいけないという葛藤に悩み続ける竜崎麗香(お蝶夫人)。
残された短い人生を賭けて、自分の持つ全ての技を岡に教え込もうとする宗方仁。
特訓に励む岡を支える藤堂貴之。
登場人物それぞれがそれぞれの思いを抱きながら交錯する様は、非常にドラマティックだ。また、スポ根的な側面もあって、勝負事に対する含蓄は心に響くものがある。30年以上も前の漫画だが、現在の漫画に引けを取らない面白さ。古い漫画だとか少女漫画だとか敬遠してないで、ぜひぜひ。
2006年公開の映画「時をかける少女」で一躍時の人となった細田守監督の最新作ということで、公開初日に劇場へ足を運んだ。
あらすじやキャラクターは公式サイトを見てもらうことにして、ネタバレしない程度に雑感をば。
「時をかける少女」でもそうだったが、キャラクターが生き生きと描かれていて、魅力的であった。多少オーバーリアクションなのが丁度良い。なんたってアニメだし。
演出も優秀。劇中に登場する「OZ」というインターネット上の仮想世界とか、山場の盛り上げ方は上手いと感じた。後半は演出のパワーに圧倒されること間違いなし。その反面、残念なのは脚本。個人的な好みもあると思うけど、もう少し話が面白くできたはず。演出がずば抜けて良かっただけに惜しい。
完成度からしたら「時をかける少女」の方が良かったと思う。しかし、エヴァ破くらいには面白いので、気になっている人は見てみるといいかも。
以下ネタバレという名の本文。比較のため、サマーウォーズだけでなく時をかける少女とエヴァ破のネタバレも。
まず、「時をかける少女」の時もそうだったけど、ちゃんとした声優を使うべきだと思う(端役では声優使ってるのに)。「時かけ」を見過ぎたせいで下手なアフレコにも慣れたけど、初見の人は気になるんじゃないかなあ。実際、「声優が下手で・・・」という理由で「時かけ」を敬遠してる友達がいたし。
序盤でばあちゃんがいろいろ電話かけるシーンは、明らかに演出過剰というか、ばあちゃん頑張るところ間違ってた。連絡の行った人達が後半で助けに来てくれるわけでもなく(映画見終わるまで複線だと思ってた)、ばあちゃんが頑張っただけ。テーマである「つながり」を描きたかったと思うんだけど、タイミングが合ってない。後半までとっとけ。
ばあちゃん無双・・・と思ったら、ばあちゃんつД`)
そして陣内家、ばあちゃんいなくなると途端に戦えなくなるのな。
後半は陣内家が団結して戦うんだけど、目立って活躍したのは男数人。スパコン持ってきたのと、ミリ波アンテナ持ってきたのと、船持ってきたの。あとカズマ。その後は侘助がハッキングしたり。あれだけ大人数の家族を出しておいて、それぞれのキャラクターを上手く描いていたのに、後半では夏希が花札やるのを後ろで応援するだけ。もったいない。映画を観る前の予想では、もっとそれぞれのキャラクターがそれぞれにしかできない仕事をして、みんなの連携で世界の危機を救うんじゃないかと思っていただけに、ちょっとがっかり。
賭けアバターが足りなくなって花札が続けられなくなったときに、世界中の人達がアバターを貸してくれるシーン。アバターと吹き出しがわんさか湧く演出は良かったんだけど、理由がちょっと弱いかなー、と思った。どこに衛星が落っこちるかわからないから協力します、というのは理由として納得できるんだけど、観てる側からは急に「世界のつながり」が出てきて、ちょっとついて行けなくなった(「家族」→「世界」の間が抜け落ちている?)。ばあちゃんはここで頑張るべきだった。ばあちゃんが電話して、口コミで広がっていって集まりました!とか。その後にある世界中のみんなが夏希の応援をする、っていう演出が良かっただけに惜しい。
で、その後は健二無双。侘助のハッキングもそうだったんだけど、やっていることのすごさが伝わりにくいのが残念だった。これは演出力不足というわけではなくて、シナリオ上仕方のないことなのかもしれない。
「時かけ」では、千秋と別れた後、真琴が1回だけタイムリープが使えることに気がつき、家を飛び出て、坂を走って下ってジャンプ。千秋に会いたい一心でタイムリープする。初めてのタイムリープで、時計の帯がある空間を飛ばされていくだけだった真琴だが、最後のタイムリープでは、この空間を自分の意思で進んでいく(泳ぐような描写だった)。
「エヴァ破」では、ゼルエルに零号機ごと綾波を飲み込まれたシンジが、「綾波を返せ!」と激昂、ゼルエルのコアに突入し綾波を救出する。吹き飛ばされそうになりながらも綾波の元に辿り着こうとするシンジ。コアから出ようとしない綾波の手を握って、連れ出そうとする。
この2作に比べて、健二が暗号を解くシーンは何だか物足りない。暗号を解くのに飛んだり跳ねたりする必要はないのだけれど、がむしゃらに計算をしていく様子は、(あくまでも比較的にだが)必死さが伝わりにくいと感じた。まあ、これもシナリオの好みの問題かもしれないけど。
「お願いしまぁーーーーす!!」は間違いなく流行る。マナがフルオープンのフェアリーとかトースト相手にマスカンをプレイする時とか。
総括すると、テーマであった「つながり」の表現が稚拙・不十分であったり、デウス・エクス・マキナじみていたりすることが、作品全体の完成度を下げてしまっていると言える。何度も繰り返すが、演出面ではエヴァ破以上の出来だと思う(特にお気に入りなのはOZの表現とか。吹き出しがいっぱい湧く演出は割と好きだ)。それだけに、シナリオの不備が残念でならない。ほんと、もったいない。しかし、不完全であるが故に、次の細田作品が楽しみでもある。
あらすじやキャラクターは公式サイトを見てもらうことにして、ネタバレしない程度に雑感をば。
「時をかける少女」でもそうだったが、キャラクターが生き生きと描かれていて、魅力的であった。多少オーバーリアクションなのが丁度良い。なんたってアニメだし。
演出も優秀。劇中に登場する「OZ」というインターネット上の仮想世界とか、山場の盛り上げ方は上手いと感じた。後半は演出のパワーに圧倒されること間違いなし。その反面、残念なのは脚本。個人的な好みもあると思うけど、もう少し話が面白くできたはず。演出がずば抜けて良かっただけに惜しい。
完成度からしたら「時をかける少女」の方が良かったと思う。しかし、エヴァ破くらいには面白いので、気になっている人は見てみるといいかも。
以下ネタバレという名の本文。比較のため、サマーウォーズだけでなく時をかける少女とエヴァ破のネタバレも。
まず、「時をかける少女」の時もそうだったけど、ちゃんとした声優を使うべきだと思う(端役では声優使ってるのに)。「時かけ」を見過ぎたせいで下手なアフレコにも慣れたけど、初見の人は気になるんじゃないかなあ。実際、「声優が下手で・・・」という理由で「時かけ」を敬遠してる友達がいたし。
序盤でばあちゃんがいろいろ電話かけるシーンは、明らかに演出過剰というか、ばあちゃん頑張るところ間違ってた。連絡の行った人達が後半で助けに来てくれるわけでもなく(映画見終わるまで複線だと思ってた)、ばあちゃんが頑張っただけ。テーマである「つながり」を描きたかったと思うんだけど、タイミングが合ってない。後半までとっとけ。
ばあちゃん無双・・・と思ったら、ばあちゃんつД`)
そして陣内家、ばあちゃんいなくなると途端に戦えなくなるのな。
後半は陣内家が団結して戦うんだけど、目立って活躍したのは男数人。スパコン持ってきたのと、ミリ波アンテナ持ってきたのと、船持ってきたの。あとカズマ。その後は侘助がハッキングしたり。あれだけ大人数の家族を出しておいて、それぞれのキャラクターを上手く描いていたのに、後半では夏希が花札やるのを後ろで応援するだけ。もったいない。映画を観る前の予想では、もっとそれぞれのキャラクターがそれぞれにしかできない仕事をして、みんなの連携で世界の危機を救うんじゃないかと思っていただけに、ちょっとがっかり。
賭けアバターが足りなくなって花札が続けられなくなったときに、世界中の人達がアバターを貸してくれるシーン。アバターと吹き出しがわんさか湧く演出は良かったんだけど、理由がちょっと弱いかなー、と思った。どこに衛星が落っこちるかわからないから協力します、というのは理由として納得できるんだけど、観てる側からは急に「世界のつながり」が出てきて、ちょっとついて行けなくなった(「家族」→「世界」の間が抜け落ちている?)。ばあちゃんはここで頑張るべきだった。ばあちゃんが電話して、口コミで広がっていって集まりました!とか。その後にある世界中のみんなが夏希の応援をする、っていう演出が良かっただけに惜しい。
で、その後は健二無双。侘助のハッキングもそうだったんだけど、やっていることのすごさが伝わりにくいのが残念だった。これは演出力不足というわけではなくて、シナリオ上仕方のないことなのかもしれない。
「時かけ」では、千秋と別れた後、真琴が1回だけタイムリープが使えることに気がつき、家を飛び出て、坂を走って下ってジャンプ。千秋に会いたい一心でタイムリープする。初めてのタイムリープで、時計の帯がある空間を飛ばされていくだけだった真琴だが、最後のタイムリープでは、この空間を自分の意思で進んでいく(泳ぐような描写だった)。
「エヴァ破」では、ゼルエルに零号機ごと綾波を飲み込まれたシンジが、「綾波を返せ!」と激昂、ゼルエルのコアに突入し綾波を救出する。吹き飛ばされそうになりながらも綾波の元に辿り着こうとするシンジ。コアから出ようとしない綾波の手を握って、連れ出そうとする。
この2作に比べて、健二が暗号を解くシーンは何だか物足りない。暗号を解くのに飛んだり跳ねたりする必要はないのだけれど、がむしゃらに計算をしていく様子は、(あくまでも比較的にだが)必死さが伝わりにくいと感じた。まあ、これもシナリオの好みの問題かもしれないけど。
「お願いしまぁーーーーす!!」は間違いなく流行る。マナがフルオープンのフェアリーとかトースト相手にマスカンをプレイする時とか。
総括すると、テーマであった「つながり」の表現が稚拙・不十分であったり、デウス・エクス・マキナじみていたりすることが、作品全体の完成度を下げてしまっていると言える。何度も繰り返すが、演出面ではエヴァ破以上の出来だと思う(特にお気に入りなのはOZの表現とか。吹き出しがいっぱい湧く演出は割と好きだ)。それだけに、シナリオの不備が残念でならない。ほんと、もったいない。しかし、不完全であるが故に、次の細田作品が楽しみでもある。
大人になるということ
2009年7月31日 アニメ・マンガ コメント (3)
金曜ロードショーで「魔女の宅急便」を視聴。年月が過ぎてもジブリの映画は色褪せていない。
【10年前】
「キキが飛べなくなっちゃったよ!ジジも喋らなくなっちゃったし、どうなるんだこれから!?」
【現在】
「あれ?キキの声って高山みなみじゃね?」
大人になるって嫌ですね。
【10年前】
「キキが飛べなくなっちゃったよ!ジジも喋らなくなっちゃったし、どうなるんだこれから!?」
【現在】
「あれ?キキの声って高山みなみじゃね?」
大人になるって嫌ですね。
僕が漫画を読むのはだいたい大学の購買なんだけど、そこ立ち読みできる漫画(ほとんどの漫画本にカバーがかけられている中で、カバーがかかってないヤツだ)は限られているわけで、そのセレクションが通好みというか、結構マイナーなんだけど良いところを突いてくる。で、今日手に取ったのは冬目景の「ももんち」。以前からデッサン風の絵柄が好きで気になっていたんだけど、実際に漫画を読んだことはなかった。
「ももんち」は、美術系の予備校に通う少女・岡本桃寧が、マイペースに恋をするお話。気になっている男の子と話せて嬉しくなったり、はたまたその男の子が他の子と話しているのを見て塞ぎ込んだり、落ち込んだときは姉と兄が励ましてくれたり。いい意味でベタな少女漫画だ。ちょっとおっとりしてて奥手で、だけど素直で芯の強い桃寧がとても可愛い。
登場人物がいきなり死ぬだとか、そういったどんでん返しは無いが、淡々と描かれる日常の中で揺れ動いていく桃寧の心情を追っていくのが非常に楽しかった。絵柄の兼ね合いもあるが、全体に暖かい雰囲気が通っていて、話が終わってしまいそうでも、まだこの暖かい世界の中にいたい、そんな日だまりのような作品だった。
「ももんち」は、美術系の予備校に通う少女・岡本桃寧が、マイペースに恋をするお話。気になっている男の子と話せて嬉しくなったり、はたまたその男の子が他の子と話しているのを見て塞ぎ込んだり、落ち込んだときは姉と兄が励ましてくれたり。いい意味でベタな少女漫画だ。ちょっとおっとりしてて奥手で、だけど素直で芯の強い桃寧がとても可愛い。
登場人物がいきなり死ぬだとか、そういったどんでん返しは無いが、淡々と描かれる日常の中で揺れ動いていく桃寧の心情を追っていくのが非常に楽しかった。絵柄の兼ね合いもあるが、全体に暖かい雰囲気が通っていて、話が終わってしまいそうでも、まだこの暖かい世界の中にいたい、そんな日だまりのような作品だった。
けいおん!にアニメの本質を見た
2009年4月10日 アニメ・マンガ コメント (3)鉄板
鉄板とは、「間違いない」「確実な」という意味の言葉。
日本語俗語辞書(http://zokugo-dict.com/)より引用
現在の日本のアニメーション制作において、京都アニメーションが鉄板であることに異論を唱える人はいないだろう。今期京アニが制作するのは「けいおん!」。wikipediaによると、「廃部寸前の軽音楽部を舞台に、4人の女の子がゼロから音楽活動を行っていくストーリー」らしい。原作は月刊4コマ漫画雑誌「まんがタイムきらら」で連載されているとか。一体どこからアニメ化の話が舞い込んできたんだ。
まあそれはともかく、京アニが作ったんだったら1話だけでも見てみるか。
・・・
お・・・
面白えじゃねえかよ・・・
OPもEDも、それこそ軽音部が文化祭で歌いそうなノリの良い曲。特にED曲「Don’t say "lazy"」がかっこよくてお気に入り。どちらの曲も、すごく出来が良いとか、斬新って訳じゃないんだけど、バンドっぽい雰囲気がよく出てる。ワンチャンスCD買っちゃうかも。
キャラクターはいつも通り可愛く描かれてる。あんまり名前の知られていない若手声優をばんばん起用しているのも好印象。そして、いつもの京アニクオリティでよく動く。
ストーリーは山もオチも全然無い。原作が4コマ漫画だから「らき☆すた」みたいにゆるゆる~っと30分が過ぎていく。1話はお菓子食べるだけだったし、2話はギター買いに行くだけだったが、その30分があっという間。そして、「早く続きが見たい」と思う僕がいるわけだ。「けいおん!」のどこがそんなに、僕を惹きつけるのだろうか?
animation(アニメーション)は、ラテン語で霊魂を意味するanima(アニマ)から由来しており、生命のない動かないものに命を与えて動かすことを、意味する。アニメーションは、複数の静止画像を連続させて動きを作る。それが、静止画に描かれたキャラクターに命を吹き込むことになる。思うに、京都アニメーションは、この作業を丹念にやっているだけなのだ。それも、「丹念」の一言で片付けられないほど、周到に、繊細に。「絵を動かす」というアニメーションの本質に、愚直なまでに忠実なのだ。
(wikipediaより引用)
このアニメは、独特の世界観があるわけでもないし、壮大な、もしくは巧妙なストーリーがあるわけでもない。女子高生が軽音部するだけだ。だけど、彼女たちが生き生きと動くだけで、このアニメは魅力的だったのだ。
仙台・宮城デスティネーションキャンペーン協賛アニメ
2008年12月4日 アニメ・マンガ コメント (1)
というのは嘘ですが、「かんなぎ」が結構面白いです。
突然どこからか女の子が現れて主人公と暮らすことになりました、もちろん主人公には幼なじみの女の子だっているし、明らかに噛ませ犬なお色気担当のキャラもいて、だらだらラブコメします、という至極ありきたりなお話。所謂「オチモノ」ですね。「うる星やつら」とか「ああっ女神さまっ」とか。
この手の作品の評価って結局、ヒロインがどれだけ気に入られるかと、日常のドタバタがどれだけ楽しめるかに帰着するわけで、そういう点では合格点。山本寛(『涼宮ハルヒの憂鬱』のエンディングダンスや『らき☆すた』のオープニングダンスの仕掛け人、らしい。wikiより)が監督やってるだけあってキャラクターがそりゃもう動く動く。
あと、原作者の出身地が宮城県らしく、劇中には仙台の街並みが再現されてます。また、仙台駅で大規模な宣伝が掲示されたこともあるようです。ある意味"ご当地アニメ"なんで、こりゃあ見ずにはいられない、ということで見てみたら正解でした。山もなければオチもないラブコメですが、そういうものだと割り切れば、結構これはこれで。
突然どこからか女の子が現れて主人公と暮らすことになりました、もちろん主人公には幼なじみの女の子だっているし、明らかに噛ませ犬なお色気担当のキャラもいて、だらだらラブコメします、という至極ありきたりなお話。所謂「オチモノ」ですね。「うる星やつら」とか「ああっ女神さまっ」とか。
この手の作品の評価って結局、ヒロインがどれだけ気に入られるかと、日常のドタバタがどれだけ楽しめるかに帰着するわけで、そういう点では合格点。山本寛(『涼宮ハルヒの憂鬱』のエンディングダンスや『らき☆すた』のオープニングダンスの仕掛け人、らしい。wikiより)が監督やってるだけあってキャラクターがそりゃもう動く動く。
あと、原作者の出身地が宮城県らしく、劇中には仙台の街並みが再現されてます。また、仙台駅で大規模な宣伝が掲示されたこともあるようです。ある意味"ご当地アニメ"なんで、こりゃあ見ずにはいられない、ということで見てみたら正解でした。山もなければオチもないラブコメですが、そういうものだと割り切れば、結構これはこれで。
生協の購買にあったので(そもそも何で置いてあったんだろう)、読んでみた。
小泉元総理とかブッシュとか金正日が国家規模のレートで麻雀する漫画。大魔法峠の時もそうだったが、相変わらず無茶苦茶である。
・だいたい国士無双しか上がらない
・牌をツモるときに、表面を親指の摩擦で削って白にする必殺技
・それを駆使して手牌全てを白に。しかも4ページ見開きによる大迫力演出。
中でも一番笑ったのは、ブッシュと小泉が麻雀を打つことになり、ブッシュがレートを言い渡すシーン。
ブッシュ「そうこなっくっちゃァ レートは千点F-15でいいな?」
小泉「点F-15か・・・いいだろう」
(参考:http://ja.wikipedia.org/wiki/F-15)
いいわけねーだろ。
# どうやら作者は同じ大学出身だったらしい。当たり前だが、大学生協では竹書房の書籍なんてあまり取り扱っていない。もしかしたら、そういう理由で置いてあったのかもしれない。
小泉元総理とかブッシュとか金正日が国家規模のレートで麻雀する漫画。大魔法峠の時もそうだったが、相変わらず無茶苦茶である。
・だいたい国士無双しか上がらない
・牌をツモるときに、表面を親指の摩擦で削って白にする必殺技
・それを駆使して手牌全てを白に。しかも4ページ見開きによる大迫力演出。
中でも一番笑ったのは、ブッシュと小泉が麻雀を打つことになり、ブッシュがレートを言い渡すシーン。
ブッシュ「そうこなっくっちゃァ レートは千点F-15でいいな?」
小泉「点F-15か・・・いいだろう」
(参考:http://ja.wikipedia.org/wiki/F-15)
いいわけねーだろ。
# どうやら作者は同じ大学出身だったらしい。当たり前だが、大学生協では竹書房の書籍なんてあまり取り扱っていない。もしかしたら、そういう理由で置いてあったのかもしれない。
ぼく、オタリーマン。の人。
細かい、理屈屋、ウンチク好き…。うっとうしいけど、憎めない。Web系エンジニアである著者が、身の周りで起きた「理系な」出来事を描く。(Amazon.co.jpより転載)
色々共感できるネタがあって面白かった。「商品の価値を原価でしか量れない」とか。あるある。
細かい、理屈屋、ウンチク好き…。うっとうしいけど、憎めない。Web系エンジニアである著者が、身の周りで起きた「理系な」出来事を描く。(Amazon.co.jpより転載)
色々共感できるネタがあって面白かった。「商品の価値を原価でしか量れない」とか。あるある。
マクロスF視聴終了。
ニコニコなどで劇中歌を聞いているうちに気になっていたタイトル。マクロスシリーズは全然見たことが無くて、愛・おぼえていますかを聞いたことがあるくらい。
話の内容はご都合主義的だったけれどまぁ及第点。メカデザインは良い。バルキリーが格好良すぎる。今更だけどロボットと戦闘機を融合させた河森正治は天才だと思う。
音楽は鉄板な菅野よう子。ぶっちゃけこれだけ音楽が良くなければ凡作で終わっていたと言っても過言ではない。アンチも多いようだけど、世の中の最大公約数的な音楽を常に作り出せる氏の才能はやはり非凡である。今作に至っては普通にサントラ買おうかどうか悩んだ。
総括すると「河森正治と菅野よう子はやっぱりすごい」という月並みな感想に落ち着いた。
ニコニコなどで劇中歌を聞いているうちに気になっていたタイトル。マクロスシリーズは全然見たことが無くて、愛・おぼえていますかを聞いたことがあるくらい。
話の内容はご都合主義的だったけれどまぁ及第点。メカデザインは良い。バルキリーが格好良すぎる。今更だけどロボットと戦闘機を融合させた河森正治は天才だと思う。
音楽は鉄板な菅野よう子。ぶっちゃけこれだけ音楽が良くなければ凡作で終わっていたと言っても過言ではない。アンチも多いようだけど、世の中の最大公約数的な音楽を常に作り出せる氏の才能はやはり非凡である。今作に至っては普通にサントラ買おうかどうか悩んだ。
総括すると「河森正治と菅野よう子はやっぱりすごい」という月並みな感想に落ち着いた。
A Lollypop or A Bullet
2008年10月6日 アニメ・マンガ
少女は世界と戦うために、甘い弾丸を撃ち続ける。
現実主義の女子中学生・なぎさと、自分を人魚だと言い張る不思議な転校生・藻屑。2人の少女の出会いが、甘く切ない思春期の痛みを呼び寄せる。(Amazon.co.jpより転載)
カバ雄先生に貸してもらった一冊。桜庭一樹原作のライトノベルをコミカライズしたもの。
「早く大人になりたい」と願う女子中学生・山田なぎさと、突飛な言動で周囲から敬遠されている転校生・海野藻屑。"現実"を直視し、日々それと闘うなぎさは、楽観主義的な藻屑を嫌うが、親交を深めていくうちに藻屑も自分と同じように"現実"と闘っていることを知る。ネタバレになるので彼女たちの"現実"の内容については触れないが、ライトノベルにしてはショッキングな展開のオンパレード。しかも絵柄が綺麗・可愛い系で、痛々しい物語をよりいっそう印象づける。
そんな彼女たちの闘いも終わりを迎えることになるのだが、読後に残るのはポジティブともネガティブとも取れない複雑な余韻。個人的には大団円な終わりが好みだけど、こういうのもアリかな。
現実主義の女子中学生・なぎさと、自分を人魚だと言い張る不思議な転校生・藻屑。2人の少女の出会いが、甘く切ない思春期の痛みを呼び寄せる。(Amazon.co.jpより転載)
カバ雄先生に貸してもらった一冊。桜庭一樹原作のライトノベルをコミカライズしたもの。
「早く大人になりたい」と願う女子中学生・山田なぎさと、突飛な言動で周囲から敬遠されている転校生・海野藻屑。"現実"を直視し、日々それと闘うなぎさは、楽観主義的な藻屑を嫌うが、親交を深めていくうちに藻屑も自分と同じように"現実"と闘っていることを知る。ネタバレになるので彼女たちの"現実"の内容については触れないが、ライトノベルにしてはショッキングな展開のオンパレード。しかも絵柄が綺麗・可愛い系で、痛々しい物語をよりいっそう印象づける。
そんな彼女たちの闘いも終わりを迎えることになるのだが、読後に残るのはポジティブともネガティブとも取れない複雑な余韻。個人的には大団円な終わりが好みだけど、こういうのもアリかな。
こどもの頃から、なぜか理系の男子に萌えていた文系女子である漫画家=高世えり子さん。高世さんが、大学入学時、サークルで出会った理系クンに興味を持ち、互いに愛を育(はぐく)む過程でおちいった葛藤と理解できない壁。文系女子と理系男子の間に流れる暗くて深い川を渡り、高世さんは理系クンと結婚できるのでしょうか?
理系クンの生態を分析し、理解しようとがんばる経験をもとに描いた爆笑コミックエッセイです。 (Amazon.co.jpより)
理系男子の生態に困惑しながらも、理解して歩み寄ろうとする著者が本当に実在するのかどうか何度も疑いました。
ちなみに当方理系男子ですが、人生の伴侶は随時募集中です。
理系クンの生態を分析し、理解しようとがんばる経験をもとに描いた爆笑コミックエッセイです。 (Amazon.co.jpより)
理系男子の生態に困惑しながらも、理解して歩み寄ろうとする著者が本当に実在するのかどうか何度も疑いました。
ちなみに当方理系男子ですが、人生の伴侶は随時募集中です。
未来形ヒーリングストーリー - 天野こずえ『ARIA』
舞台は近未来、テラフォーミングされた火星。地球のヴェネツィアを模した都市「ネオ・ヴェネツィア」で、主人公・水無灯里が観光案内専門の女性ゴンドラ漕ぎ"水先案内人(ウンディーネ)"を目指す物語。
癒し系と評判の今作ですが、まず絵が綺麗です。表紙だけでご飯3杯行けます。丁寧に描かれた背景と、そこから滲み出る世界観が"癒し"の空間を演出しています。
お話の内容はと言いますと、「灯里がゴンドラを漕ぎながらのほほんとしたり、日常の"素敵なこと"を見つけたりする」でほぼ説明できちゃうくらい山もなければオチもありません。けれど、この世界の中では、私たちの生きている現代よりもずっとずっとゆっくりとした時間が流れていて(そもそもネオ・ヴェネツィアは都市のほとんどが水没していて、船でないと移動できませんから)、そんな時間の流れの中でないと見つけられない日常の機微が描かれています。だからこの漫画を読んでいる間は、自分の周りの時間もゆっくり流れているような気がして、心が落ち着く、とっても不思議な気分です。
ちょっと新しいタイプの漫画でした。読んだことのあるマンガの中では「よつばと」が一番近いかな。ジャンプとかマガジンとかばっかり読んでいる人に特にオススメ。
舞台は近未来、テラフォーミングされた火星。地球のヴェネツィアを模した都市「ネオ・ヴェネツィア」で、主人公・水無灯里が観光案内専門の女性ゴンドラ漕ぎ"水先案内人(ウンディーネ)"を目指す物語。
癒し系と評判の今作ですが、まず絵が綺麗です。表紙だけでご飯3杯行けます。丁寧に描かれた背景と、そこから滲み出る世界観が"癒し"の空間を演出しています。
お話の内容はと言いますと、「灯里がゴンドラを漕ぎながらのほほんとしたり、日常の"素敵なこと"を見つけたりする」でほぼ説明できちゃうくらい山もなければオチもありません。けれど、この世界の中では、私たちの生きている現代よりもずっとずっとゆっくりとした時間が流れていて(そもそもネオ・ヴェネツィアは都市のほとんどが水没していて、船でないと移動できませんから)、そんな時間の流れの中でないと見つけられない日常の機微が描かれています。だからこの漫画を読んでいる間は、自分の周りの時間もゆっくり流れているような気がして、心が落ち着く、とっても不思議な気分です。
ちょっと新しいタイプの漫画でした。読んだことのあるマンガの中では「よつばと」が一番近いかな。ジャンプとかマガジンとかばっかり読んでいる人に特にオススメ。
http://www.e-1day.jp/morning2/manga/saint_youngmen.html
世紀末を無事に越えたブッダとイエスは、東京・立川でアパートをシェアし、下界でのバカンスを送っていた。女子高生にジョニー・デップに似ていると言われ、照れるイエス。近所の小学生に額のホクロのようなものを強く押され、それが弱点だと気づくブッダ。そんな「最聖」コンビが送るぬくぬくコメディ。(上記サイトより転載)
クリスマスの日にイエスが「七面鳥の丸焼きが食べたい」と言うと、突然マッチをくわえた七面鳥がアパートを訪ねてきたり、ブッダがクレーンゲームをすると「蜘蛛の糸」よろしくアームにたくさんのぬいぐるみがまとわりついてきたりと、随所にくすっと笑えるネタが満載です。
宗教ネタって世界的にはタブーなのかもしれませんが、所謂無宗教な我々日本人だからこそ楽しめる漫画。ブッダやイエスにまつわる一般的な知識があれば十分楽しめると思います。
世紀末を無事に越えたブッダとイエスは、東京・立川でアパートをシェアし、下界でのバカンスを送っていた。女子高生にジョニー・デップに似ていると言われ、照れるイエス。近所の小学生に額のホクロのようなものを強く押され、それが弱点だと気づくブッダ。そんな「最聖」コンビが送るぬくぬくコメディ。(上記サイトより転載)
クリスマスの日にイエスが「七面鳥の丸焼きが食べたい」と言うと、突然マッチをくわえた七面鳥がアパートを訪ねてきたり、ブッダがクレーンゲームをすると「蜘蛛の糸」よろしくアームにたくさんのぬいぐるみがまとわりついてきたりと、随所にくすっと笑えるネタが満載です。
宗教ネタって世界的にはタブーなのかもしれませんが、所謂無宗教な我々日本人だからこそ楽しめる漫画。ブッダやイエスにまつわる一般的な知識があれば十分楽しめると思います。
主人公である島崎三歩が山岳救助ボランティアとして、日本アルプスで遭難した登山者を救助する話。
山に登る人々の人間ドラマと、そんなのおかまいなしに襲いかかる自然の脅威。そして、そんな遭難者と救助者との心の絆が描かれています。といってもご都合主義的な救助劇はほとんど無く、三歩の懸命な救助も甲斐のないこともしばしば。この辺はある意味リアルですね。
登山の経験はない僕でも面白いと感じたので、経験者ならもっと楽しめるのかも。
作中では、自然の脅威を描きつつも、それを補って余りある登山の魅力を主張しています。登山経験のない僕にしてみれば「やってみたいけど、危ないんじゃなあ・・・」と、いまいち作者の主張に賛同しかねてるのが現状ですが、一度登ってみれば変わるんだろうなぁ。
山に登る人々の人間ドラマと、そんなのおかまいなしに襲いかかる自然の脅威。そして、そんな遭難者と救助者との心の絆が描かれています。といってもご都合主義的な救助劇はほとんど無く、三歩の懸命な救助も甲斐のないこともしばしば。この辺はある意味リアルですね。
登山の経験はない僕でも面白いと感じたので、経験者ならもっと楽しめるのかも。
作中では、自然の脅威を描きつつも、それを補って余りある登山の魅力を主張しています。登山経験のない僕にしてみれば「やってみたいけど、危ないんじゃなあ・・・」と、いまいち作者の主張に賛同しかねてるのが現状ですが、一度登ってみれば変わるんだろうなぁ。
オリゼーかわいいよオリゼー
2008年5月5日 アニメ・マンガ1 2