相も変わらず面白い小話が揃っている。よくもまあ次々と思いつくものだ。この巻では、べちこ焼きの話が秀逸である。

物語はシンプルであればあるほど優れていると思う。優れたストーリーは、あらすじを30秒に要約したとしても面白い。長い話というのは冗長であることがほとんどで、数百ページも伏線を引っ張られると堪らない。物語が1話完結であるのも幸いして、『それ町』は、ショートショートとして非常にコンパクトにまとまっているのが良い。あんまり上手くない 素朴な絵柄もそれを手伝っているのだと思う。これが藤島康介みたいな絵柄だったら、もっと別な評価を受けていたのではないだろうか。

そういえば、話の時系列がバラバラになっていたのは何か意味があったのだろうか。

コメント

SRO
2011年9月1日23:55

>話の時系列がバラバラ
連載時には掲載される季節にあわせて話を作ってるのもあるだろうけど、途中までやっていたように時系列に沿って進んでいくと連載が早々に終わってしまうから(邪推)、何巻からか忘れたけど時系列はシャッフルされてるね。

Ei-m
2011年9月3日1:26

>時系列シャッフル
何年経っても学年が上がらない、ぐるぐる漫画のソリューションなのでは・・・?

お気に入り日記の更新

最新のコメント

日記内を検索