一言でいうと、おばあちゃん無双。
不登校の女の子が主人公で、彼女が田舎のおばあちゃんの家へ行き、おばあちゃんや自然と交流しながら精神的に成長する話。毎日の中で主人公は、草木や動物のこと、学校のこと、生きることや死ぬことなど、日常の様々な物事についておばあちゃんと会話を交わす。おばあちゃんは主人公の意見や疑問に真摯に向き合って受け答えるのだが、その一言一言に含蓄と孫に対する愛情が見て取れる。
主人公はおばあちゃんに「人は死ぬとどうなるのか」という問いをぶつけるのだが、これが物語のテーマであり最大の伏線である。おばあちゃんとの生活は回想として語られ、物語の冒頭でおばあちゃん=西の魔女は既に死んでしまう。一般に「死」というと悲しい・暗いイメージがあるのだが、この物語はそうではない。逆に「死」を仕掛けに、おばあちゃんのあたたかな愛情を鮮明に描き出すことに成功している。
展開はベタだが、お値段も安いうえに1時間ちょっとで読めて大変お手軽。通勤通学にぜひぜひ。
「西の魔女」とは、中学生の少女・まいの祖母のこと。学校へ行けないまいは、田舎の祖母のところで生活することに。まいは、祖母の家系が魔女の血筋だと聞く。祖母のいう魔女とは、代々草木についての知識を受け継ぎ、物事の先を見通す不思議な能力を持つ人だと知る。まいは自分も魔女になりたいと願い、「魔女修行」を始める。この「魔女修行」とは、意志の力を強くし、何事も自分で決めること。そのための第一歩は規則正しい生活をするといった地味なものだった。野苺を摘んでジャムをつくったり、ハーブで草木の虫を除いたりと、身近な自然を感じながらの心地よい生活が始まる。次第にまいの心は癒されていく。魔女はいう。「自分が楽に生きられる場所を求めたからといって、後ろめたく思う必要はありませんよ。サボテンは水の中に生える必要はないし、蓮の花は空中では咲かない。シロクマがハワイより北極で生きるほうを選んだからといって、だれがシロクマを責めますか」そしてまいは、この「西の魔女」から決定的なメッセージをうけとるのだった……。
(Amazonより引用)
不登校の女の子が主人公で、彼女が田舎のおばあちゃんの家へ行き、おばあちゃんや自然と交流しながら精神的に成長する話。毎日の中で主人公は、草木や動物のこと、学校のこと、生きることや死ぬことなど、日常の様々な物事についておばあちゃんと会話を交わす。おばあちゃんは主人公の意見や疑問に真摯に向き合って受け答えるのだが、その一言一言に含蓄と孫に対する愛情が見て取れる。
主人公はおばあちゃんに「人は死ぬとどうなるのか」という問いをぶつけるのだが、これが物語のテーマであり最大の伏線である。おばあちゃんとの生活は回想として語られ、物語の冒頭でおばあちゃん=西の魔女は既に死んでしまう。一般に「死」というと悲しい・暗いイメージがあるのだが、この物語はそうではない。逆に「死」を仕掛けに、おばあちゃんのあたたかな愛情を鮮明に描き出すことに成功している。
展開はベタだが、お値段も安いうえに1時間ちょっとで読めて大変お手軽。通勤通学にぜひぜひ。
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