プレリリースに参加された皆様、お疲れ様でした。一日いっぱいコンフラックスで楽しめましたでしょうか?

さてさて、バーンに相性の良い《ドラン》デッキの話になりますが、コンフラックスで一番の収穫はこのカードでしょう。

貴族の教主/Noble Hierarch  (緑)
クリーチャー — 人間(Human)・ドルイド(Druid) CON, レア

賛美(あなたがコントロールするいずれかのクリーチャーが単独で攻撃するたび、そのクリーチャーはターン終了時まで+1/+1の修整を受ける。)

(T):あなたのマナ・プールに(緑)か(白)か(青)を加える。
0/1


コンフラックスのトップレアと言っても過言ではない「魅惑のマダム」こと《貴族の教主/Noble Hierarch》。何が嬉しいかといえば、賛美もそうですが、白マナと青マナを生み出してくれるところです。

アラーラの断片参入後、《ドラン》デッキに《ロウクスの戦修道士/Rhox War Monk》と《バントの魔除け/Bant Charm》を入れようとしたデッキビルダーは少なくないと思います。しかし、《極楽鳥/Birds of Paradise》から2ターン目に《包囲の搭、ドラン/Doran, the Siege Tower》や《ロウクスの戦修道士/Rhox War Monk》を出すためのマナベースを構築しようとしたときに、どう工夫しても、安定して要求を満たすような土地配分ができないという壁にぶつかってしまうのです(やったことがない方は、是非一度挑戦してみてください)。そして《鮮烈な林/Vivid Grove》を初めとするタップイン土地と《反射池/Reflecting Pool》の組み合わせに頼るようになり、1ターン目に出なくなる《極楽鳥/Birds of Paradise》が抜け、《炎渦竜巻/Firespout》を入れるとあら不思議、ちょっとアグロなトーストの出来上がり・・・と、いつの間にか《ドラン》デッキがQuick’n Toastになっているという現象がしばしば起きました。

そんな問題を解決してくれるのがこのマダム。白マナも青マナも生み出してくれるおかげでより《ロウクスの戦修道士》との共存に近づきました。もちろん、1マナクリーチャーへの依存度は高くなってしまうわけですが、2ターン目に《ドラン》や《ロウクスの戦修道士》を叩きつけるインパクトは大きいです。特に赤いデッキは火力をまとめて当てないと倒せないため、2~3ターン殴られ続けることになるでしょう。もちろん後続にも《カメレオンの巨像/Chameleon Colossus》を筆頭にサイズのあるクリーチャーが控えていますから、火力が足りなくなるはずです。

そして、マナベースの問題上《損ない/Unmake》を採用できなかった除去のスロットですが、このスロットにぴったりのカードが現れました。

流刑への道/Path to Exile  (白)
インスタント CON, アンコモン

クリーチャー1体を対象とし、それをゲームから取り除く。それのコントローラーは、自分のライブラリーから基本土地カードを1枚探し、そのカードをタップ状態で場に出し、その後自分のライブラリーを切り直してもよい。


「新ソープロ(《剣を鍬に/Swords to Plowshares》)」と期待を寄せられる《流刑への道/Path to Exile》は、色拘束も軽く使いやすい除去です。クリーチャーの性能で盤面を押していくので、序盤に撃たざるを得ず相手の展開を助けてしまうといったことも少ないでしょうし、《バントの魔除け》と合わせて万能除去8本、といった構成も夢ではありません。

また、《ドラン》デッキの魅力として、メタゲームに合わせてクリーチャーを柔軟に採用できるという利点があり、様々なタイプが模索されていますが、タッチ青により《冷静な天使/Stoic Angel》や《数多のラフィーク/Rafiq of the Many》を使うチャンスができました。前者はホードデッキによく効きますし、後者は一瞬のうちに致死圏までダメージを伸ばしてくれます。これらのクリーチャーのカードパワーはブロック構築でも既に実証済みですので、スタンダードでも試してみる価値はあります。

僕としては、《萎れ葉のしもべ/Wilt-Leaf Liege》を採用し、より「サイズで押す」コンセプトを尖らせることをオススメします。《しもべ》が出ている状態の《ドラン》や《ロウクスの戦修道士》は最早ダメージで落とすのは無理に等しく、《しもべ》を倒してから・・・としていると時間が足りません。序盤に活躍したマナクリーチャーがうっかり殴れるようになるのもポイントです。そうなると、2マナ域には《神の怒り/Wrath of God》をケアして《潮の虚ろの漕ぎ手/Tidehollow Sculler》や《ガドック・ティーグ/Gaddock Teeg》が入りそうですね。

前述した通り、《ドラン》デッキは構成を自分好みにチューンできるのが魅力です。その幅を《貴族の教主/Noble Hierarch》は大きく広げてくれるでしょう。様々な可能性を模索してみてください。

ところで、《流刑への道/Path to Exile》の登場を渇望していたデッキがもう一つあります。環境で最も《霧縛りの徒党/Mistbind Clique》に泣かされたデッキ、白単ビートダウンです。(part3へ続く)

(カードテキストはWisdom Guildより転載しました)

コメント

カバ雄
2009年2月2日22:19

SCGで、パット・チャピンが《貴族の教主/Noble Hierarch》入りのドランの記事を書いてた。たいむりー。
それに4枚入ってる《古代の聖塔/Ancient Ziggurat》(生物にしか使えないマナを出す土地)が、やりおる、と思った。

Ei-m
2009年2月2日22:33

《古代の聖塔/Ancient Ziggurat》ですか。4マナ圏はプレインズウォーカーを取りたいという要求と競合しちゃうんで、4枚差しとはいかないまでも、ドランには喉から手が出るほど欲しい土地ですね。

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