初めてゲーム機というものに向き合って、コントローラを握ったときのことを覚えているだろうか。

ゲームを初めて間もなくの頃は、コントローラのボタン配置が分からないために、画面よりも自分の手元を見ている時間の方が長かった気がする。ゲームというのは画面からの情報を受け取って、その情報に対応して操作するわけだから、手元ばっかり見ていると、レスポンスが遅くなる。特にアクションゲームの類は、その反応の遅さが顕著だった。しかし、時間が経つにつれ、手元を見なくても自分が思ったとおりのボタン操作ができるようになり、画面からの情報に素早く対応できるようになっていった。

マジックというゲームも、これに似たことが言えるのではないだろうか。自分のデッキの動かし方に慣れていないと、相手の動きへの対応も拙くなってしまう。デッキを回し始めたときって、自分の手札を見ながらどうカードを使っていくかに気を遣いがちだけど、慣れてくると相手の行動に対してカードをどう使っていくかを考えられるようになる。僕の思い込みかもしれないけど、上手いプレイヤーほど自分の手札や場よりも、相手の手札や場をよく見ている。コントローラを見なくても思った通りのボタン操作ができるように、自分の手札や場を見なくてもゲームを進められるのだ。中には、手札を常に伏せてゲームを進めるプレイヤーもいる。

このようなことを考えるにつけ、今日はずっと自分の手札を見ていたなあ、と反省することしきりである。

# 細かいことだけど、マジックではルール上"自分の場"や"相手の場"というものはない。だから、このような言葉の使い方は間違いである。正しくは"自分のコントロールするパーマネント"。だけど、こっちのほうがよく伝わるんじゃないかと思って、敢えてこのような言葉遣いをしてみた。

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