大学における定期試験に向けての第一歩として、一般的な学生が行うのは「過去問の入手」であろう。

ご存じの通り過去問とは、過去に行われた定期試験の問題である。講義の内容や試験の傾向などは過去と大きく変わることは稀なので、出題される問題の傾向を知るメリットは絶大であり、これを持っている者と持っていない者との間には大きな格差が生まれてしまう。マジックに例えると《頭蓋骨絞め/Skullclamp》の入っている親和と入っていない親和くらい違う。

で、この時期を乗り切るキーアイテムの過去問であるが、入手はそれなりに困難である。一番簡単な方法は部活やサークルの先輩から譲ってもらうことだが、学部や学科が多岐に渡る大学では目的の過去問を所持している先輩に巡り会うことが難しい。次点の策としては、既に過去問を入手しているクラスメイト(広義的に同じ広義を受講している人)を目ざとく見つけ、コピーさせてもらうことである。「試験前になると友達が増える」とは誰が言ったか知らないが、試験前の教室の様子を的確に皮肉した言葉であると思う。あまり話したことがない学生から突然フランクに話しかけられたら、話の終わりは「ところで過去問持ってたら貸してくれない?」で締めくくられることは間違いない。私的な感情になるが、この手の下心を持って話しかけてくる人間は大嫌いである。というのも、自分がただ利用されているような感じがするからである。従ってこのような思考の持ち主や、他人とコミュニケーションを取るのが苦手な人にはお勧めできない。

試験の結果は単位の認定に繋がるが、単位の認定は院試の免除にも繋がる。過去問を持っていることによって得られるアドバンテージは、眼前の試験だけでなく、さらに先にまで広がっているのである。この不平等を理解していて、講義によっては担当教官が過去問を配布してくれるものもあるが、全ての講義においてそうしてくれることを心から望む。

【今日のまとめ】
みんな過去問持っててズルイよ。俺にもくれよ。

コメント

saitomu99%
saitomu99%
2008年7月16日12:23

生協のコピー機の前で待ってたらいいじゃん。向こうから過去問が来るよ。

nophoto
マスター
2008年7月16日20:09

>この手の下心を持って話しかけてくる人間は大嫌いである。
タヌキさんの事ですね分かります。

nophoto
DDD
2008年7月16日21:28

>この手の下心を持って話しかけてくる人間は大嫌いである。
私も大嫌いですが、Ei-mくんも大嫌いとは思わなかったw

Ei-m
Ei-m
2008年7月18日21:08

>タヌキさん
流石に誰かさんほど図々しくはないので。

>マスター
今度から「わざとですか?」って返すようにします。

>DDDさん
オウム返しではないですが、DDDさんも嫌いだとは思いませんでしたw

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