さて、いよいよシャドウムーアのプレリリーストーナメントが始まります。(地域によっては既に今日行われているところもあるようですが、仙台では明日開催です)

それに際して、毎回のことですが、スポイラーリストなるものが出回り、巷では色々なカードが、活躍するだとかしないだとか、議論を醸し出していることでしょう。

このスポイラーリストですが、個人的には「ない方が面白いんじゃないかな」と思っています。というのも、当たり前ですがプレリリーストーナメントに行って初めて、新しいカードを目の当たりにした方が楽しいと思うからです。

「ハットマン」の愛称でおなじみの中村聡さんが書いたエッセイに、次のような話があります。氏がマジックを始めた頃は、マジック関連のインターネットや雑誌媒体がそれほど発達しておらず、エキスパンションに収録されているカードの情報が、全てわかっているとは限らなかったそうです。そして、当時誰も持っていなかった《島魚ジャスコニアス/Island Fish Jasconius》が、「実は最強のクリーチャーなのでは?」なんて妄想されたりもしたそうな。現在では考えられないですよね。

この話も踏まえて、プレリリースではプレリリースならではの「未知のカードに出会う喜び」を体験したいと思うわけです。いきなり見知らぬコンバットトリックで酷い目にあったりあわせたり、自分でギミックやシナジーを発見したり、普段のマジックではあまり楽しめないような楽しみ方ができると思うのです。

とはいっても、こんな情報化社会ではカードの情報なんて簡単にリークしますし、商品としてパックを売るにはカードリストを知らせてしまった方が都合が良いのでしょう。できないこととは分かっているのですが、一度でも良いからこんな状況に立ち会ってみたいなぁ、とプレリの度に思う僕でした。

# ちなみに、スポイラーってのは"spoil(〜をダメにする、台無しにする)"から来ているらしいです。ズバリその通りだなぁ、と思います。

コメント

カバ雄
カバ雄
2008年4月19日20:16

ゲームってのは、相手と同条件でやるから勝ち負けがフェアで面白いわけだ。だから、周りの人が全員スポイラ読んでるのに、自分だけ「未知のカードに出会う喜び」を体験しにきてるなんて、キチガイ。

でも、単純にまったくスポイラが無い世界でのプレリってのがあるんなら、すごい面白いはず。そこの部分はすごく同意。

DDD
DDD
2008年4月19日22:54

「楽しさ」のスタンスをどこに置くかで変わってくるような気がします。
デュエルの勝利よりも「未知のカードに出会う喜び」を優先する人もいるでしょうし、カバ雄さんのようにそうではない人もいるわけです。
一概に狂人呼ばわりはどうかと思いますが…。

M
M
2008年4月19日23:34

 うむ、DDD氏に同意ですな。
 実際私も例の奴を書いているとはいえ、「このカードを使った後、どんな効果がその後起きるか」というのがやはり実際使ってみないとわからないんですよ。実際プレリリースに参加するのはほとんどわからないマジックの新製品に触れたい、ってことで行ってるので。人より知っててもやはり新しいカードはいいものですよ。
 ただ、ウィザーズも利益を上げなければならない法人ですから、広告がてらプレリリースやプレヴューなんかもするわけで。その中から(もしくはその行程から零れ落ちた)出てくる情報は(非公式の方と同じだったとしても)ありがたいものですよ、ユーザーにとっては。

 本当に秘密主義で「これが今回のセットです!!。買ってね!!」となれば良いんでしょうが…。多分これだと売り上げが…。これは作り手としてもジレンマでしょうね。

カバ雄
カバ雄
2008年4月20日0:29

>>DDDさん
>>一概に狂人呼ばわりはどうかと思いますが…。
確かに、言い過ぎでした。
読んだ人がどう不快感を催すかまで深く考えず語感だけで書きました。ごめんなさい。
慎んで、撤回させていただきます。

Learn-Xjway
ISHI
2008年4月20日8:10

昔と違って今は情報に溢れかえっている環境はマジックを競技としてやっている方には喜ばしい事でしょうね。結果を重視する彼らには知らない事が即不利に働くのですから。

個人的には今のマジックの最大の楽しみが、このスポイラーや公式ガイドブックをみて「なんじゃこりゃー(-.-;)」なテキストを見る事になってしまっています。最近はデュエルやトレードなんて全くしてませんし。構築戦よりもリミテッドしかやって無いですし。

ですから、スポイラーはまぁあってもいいんじゃないかと。結局新しいカードをいち早く使いこなせるかどうかはその人の今までの経験がモノを言う訳で。

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