嘘つきアーニャの真っ赤な真実
2008年3月5日 読書
ISBN:4043756011 文庫 米原 万里 角川書店 2004/06 ¥580
筆者と、ソビエト学校で出会った友人との交流を描いたノンフィクション。
3つのエピソードが収録されており、どれも筆者による友人との思い出の回想から現在に至り、離れ離れになった友人の行方を捜して再会する流れになっており、およそ30年ぶりの再会は心温まるものがある。
話に出てくる友人の出身はそれぞれ、ギリシャ、ルーマニア、ユーゴスラビアであり、話の舞台になる1990年代には共産・社会主義の崩壊や、それに続く民族・宗教紛争という時代の流れに翻弄されることになる。このような時代の背景を、筆者と友人というごく一個人の視点から見つめ、現代に我々が抱える問題についても言及する。
ドキュメンタリーとして面白い一方で、小さな”歴史の教科書”としても非常に関心を抱かせる一冊だった。高校時代に勉強を怠っていたこの時代の背景について、もう少し詳しくなりたいと思った。
筆者と、ソビエト学校で出会った友人との交流を描いたノンフィクション。
3つのエピソードが収録されており、どれも筆者による友人との思い出の回想から現在に至り、離れ離れになった友人の行方を捜して再会する流れになっており、およそ30年ぶりの再会は心温まるものがある。
話に出てくる友人の出身はそれぞれ、ギリシャ、ルーマニア、ユーゴスラビアであり、話の舞台になる1990年代には共産・社会主義の崩壊や、それに続く民族・宗教紛争という時代の流れに翻弄されることになる。このような時代の背景を、筆者と友人というごく一個人の視点から見つめ、現代に我々が抱える問題についても言及する。
ドキュメンタリーとして面白い一方で、小さな”歴史の教科書”としても非常に関心を抱かせる一冊だった。高校時代に勉強を怠っていたこの時代の背景について、もう少し詳しくなりたいと思った。
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