対人魅力を扱う心理学において、利得効果(ゲイン効果)というものがあります。これは「冷たい態度をとってから暖かい態度をとるようになると、冷たい態度と暖かい態度の対比によって暖かさが際立つ」というものです。今すぐにでも怒りそうな雰囲気をしていたり、見かけが怖かったりする人が、話してみると意外に優しくて、急に身近に感じられたことってありませんか?これは利得効果によって説明できることです。

 で、なんでいきなりこんな話をしたのかというと、既にわかっちゃっている人がほとんどだと思いますが「これってツンデレだよね?」ってことが言いたかっただけです。つまり、先人達は知ってか知らずか、人間心理に裏打ちされた人間の魅力を描いてたわけです。実際、こういうことを知ってて確信犯的にやっているとしたら、すごいなぁー、と心理学の講義を受けていてふと思ってみたり。

 また、これに関連して、ある人から好かれているのか、嫌われているのかわからない不安定な状態の方が、その人に好意を抱きやすいという「不安定性の心理効果」というのもあるらしいです。ちなみに某氏は周囲の人間に定期的にイジワルをしますが、対人関係に困っている場面を見たことがないので、もしかしたらこの効果のおかげなのかもしれません。

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