4月1日をもってマジックを引退します。

「何だよそんな急に!?」と仰る方もいらっしゃるかと思いますが、簡単に言うと「疲れました」。仙台に来てからPTQやGPTなど、地元青森とは比べものにならないレベルの大会に参加するようになり、プロツアーやグランプリへの参加を通して、日本、ひいては世界の広さにただただ呆れるばかりでした。

メタゲームの為に情報を集め、メタデッキを製作し(十分なカードを所持していないのでカラーコピーが大半です)、自分の使うデッキを地道に調整していくという作業をこなす一方で、その努力が報われないことの方がどれだけ多いことか。自分の過ごしてきた時間は何だったのか、いま振り返ってみると虚しくなってきます。

また、昨日は99%先生と我が家にも新しいパソコンと共にMOを導入するという話がありましたが、そのような人生のリソースの使い方をしていいものかどうか、非常に悩んでいました。

「それなら、引退しないでカジュアルでやっていけばいいじゃないか」と仰る方もいらっしゃるでしょう。確かにそうです。マジックにはトーナメントからカジュアルまで、"どっぷり"から"あっさり"と、いろんな楽しみ方があります。しかし、やはりマジックも勝負事であり、そうである以上は勝ちたくなるのです(これは僕の性格が多かれ少なかれ関係します)。勝ちたくなって努力し、しかしその努力は報われず・・・このジレンマに再び悩まされないように、マジックというゲームから離れようと思ったのです。

このような板挟みの状況はマジックに限らず、人生の中でいくらでも遭遇しうる状況だと思います。しかし、そのような苦い思いを、わざわざ趣味でやっているこのゲームで味わうことは無いと思ったのです。楽しく過ごすための遊びに、無駄なエネルギーを費やして、辛い思いしか残らないというのは嫌でしょう?

ここまで書いてきて、「ああ、自分は逃げているんだ」と感じてきました。そうです、逃げているんです。自分には不都合だから逃げているんです。いまこの文章を読んでいるあなたから見れば、僕は随分醜いでしょう。しかし、ここに書いてあることは僕の本心です。逃げてどうなるかわからないですが、逃げたいと思っているのです。この苦しい場所から。

仙台のマジックプレイヤーとジャッジの皆さんには大変お世話になりました。ちなみに、仙台での交流が進んだのは主にカバ雄先生と99%先生のお蔭です。このお二方がいらっしゃらなければ、僕は一人でさみしくマジックをしていたことでしょう(もしかしたら今日よりもずっと前に辞めていたかもしれません)。本当にありがとうございます。また、ひろぽんさんには大変不快な思いをさせてしまいました。ここで再度謝罪の意を示しておきたいと思います。申し訳ありませんでした。

最後になりますが、マジックというゲームは本当に面白いです(しかしこの面白さが、僕にとっては仇となってしまったようです)。どうかこの文章を読んでいるあなたは、僕のように深く悩まずに、おおらかにマジックを楽しんでください。

それでは、あなたに良いドローがありますように。

P.S. カードも処分してしまいたいので、引き取ってもいいよ、という方はご連絡ください。スタンダードのカードがほとんどです。

コメント

nophoto
微妙
2007年4月3日21:03

え、エイプリルフールのネタですよね、ねっ。

Ei-m
Ei-m
2007年4月5日3:03

多方面からご心配頂きましたが、どう見てもエイプリルフールネタです。本当にありがとうございました。

お気に入り日記の更新

最新のコメント

日記内を検索