シングルエリミネーション

1回戦 K口さん GBUリアニ型《よりよい品物》 ○○
3位通過のKさんとの1回戦。負けたら即終了。こんなにヒリヒリするのも久しぶりだ。まぁ、存分にマジックしましょ。楽しみ、楽しみ。

1.こちら後手でクリーチャー2体前後の微妙なビート中、4ターン目に《よりよい品物》。この段階でリアニメートは確定したが、こちらは当然なす術も無く殴る。ライフが15点になったところで、《強迫的な研究/Compulsive Research》で落ちた《黒瘴》(またか!)が《御霊の復讐/Goryo’s Vengeance》で降臨→パンチ→サクリファイス、6ドロー3ディスカード→5点チューで残りが11点に(《十手》のライフゲインで何とか10点以上を保つ)。その後再び20点の相手を《香杉の源獣》2枚とクリーチャーで殴りまくると、2枚目の《御霊の復讐》!対象は《黒瘴》。しかし、相手はここで小ミス。《黒瘴》ではなく、《明けの星、陽星/Yosei, the Morning Star》ならブロッカーで使い捨て、5つのパーマネントをタップし1ターン生き延びることができたが、それがTOP8の重圧か。ブロッカーにした《黒瘴》は即ドローに回し、5点ゲイン。(ライフは18点に)しかし、こちらはもう6点になり、《十手》も《化膿》された以上、殴るしか手は無い。すると、K口さん、何も引かないらしい。15枚のドローも、3枚目のリア二メート呪文を引かず。
マジックは、非情だ。

in 3《頭蓋の摘出/Cranial Extraction》
4《帰化/Naturalize》
out 3《ゴルガリのギルド魔道士/Golgari Guildmage》
1《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte》
2《樫の力/Might of Oaks》
1《香杉の源獣/Genju of the Cedars》

《迫害/Persecute》も考えたが、緑、青、黒と散っているので、墓地対策として《頭蓋の摘出》をイン。《帰化》は当然《よりよい品物》へ。

2.どうも相手は2ターン目《桜族の長老/Sakura-Tribe Elder》→3ターン目《桜族の長老/Sakura-Tribe Elder》に《腐れ蔦の外套/Moldervine Cloak》と、かなり微妙。ここは先攻、とばかりに全力展開で、3枚に減った《十手》を引き当て、プレッシャーをかけると、《よりよい品物》で《長老》をサクるK口さん。しかし、墓地には《黒瘴》も《陽星》も落ちず。《極楽鳥》に《腐れ蔦の外套/Moldervine Cloak》がつくも、2枚引いた《エルフのチャンピオン/Elvish Champion》が相手の除去を越えて、森を渡るエルフ群がK口さんのライフを削りきった。1枚、有効牌を引かれていたら、敗れていたのは私だったろうに。
マジックは、いや、デュエルは非情だ。

1回戦を2タテという、これ以上ない形でものにすることができ、よし、という気持ちのまま次の相手を見ると「N山エピック」が緑白ビートを虐殺しているところを目撃。
正直、負けを覚悟しました。そして、今日最大の大一番を迎える。

2回戦 N山君 WRBエピック ×○○
メイン相性最悪。一番当たってはいけないデッキが、ここに。

1.詳細は彼のHP(Blog?)に譲るとして、こちら側に何がおきたかのみを書くと、《香杉の源獣》→2枚クリーチャー展開→《神の怒り》で、攻め足が止まると、ここから《浄火の本殿/Honden of Cleansing Fire》→《激憤の本殿/Honden of Infinite Rage》→《不朽の理想/Enduring Ideal》!出てきたのは私の《源獣》最大の敵、4ゲインの完封エンチャント。数順エピックを見、投了。ここから、マジックの神(慈悲深く、非情なる女神)と遭遇することになる。

in 4《迫害/Persecute》
3《頭蓋の摘出/Cranial Extraction》
4《帰化/Naturalize》
out 2《樫の力/Might of Oaks》
2《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte》
3《化膿/Putrefy》
3《エルフのチャンピオン/Elvish Champion》
1《戦利品狩り/Trophy Hunter》

客観的に見て、中途半端な感は否めない。私も緊張していた、という事だ。

2.このデュエルの全ては、3ターン目に置かれた《亡霊の牢獄/Ghostly Prison》を2枚立て続けに割れたこと。その隙を《迫害》と《頭蓋の摘出》でサポートされた《源獣》がパワー4で押し切った。

in 3《エルフのチャンピオン/Elvish Champion》
out 1《化膿/Putrefy》
2《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte》

ここで、完全に私の闘争本能に火がつく。《十手》全抜きし、クリーチャーをイン。《炎まといの天使/Firemane Angel》?出されるデュエルは負けよ。攻めろ。

3.結果のみ書く。1体展開→《亡霊の牢獄》→《帰化》→3ターン目《深き闇のエルフ/Elves of Deep Shadow》から《迫害/Persecute》。4枚中、《浄火の本殿》《神の怒り》2枚。次ターン《頭蓋の摘出》指定《神の怒り》。先年、私の希望の全てを4ターン目にして奪い去ったこの2枚のカードが、今は私を助けてくれる。抵抗力を完全に失い、《すべてを護るもの、母聖樹/Boseiju, Who Shelters All》まで生引きしてしまったN山君は、投了の声しか許されなかった。
すばらしいデュエルだった。ありがとう、N山。

ついに、ついに見果てぬどころか、初のFinalist。こんなにいいデッキを構築させてもらったのみならず、決勝戦まで味わわせてくれるとは。神様の気まぐれと、周りの人々の期待を受け、いざ万感のFinalへ。

決勝 N里 BG中速ビート ×××

このデュエルに関しては、まったく彼のトップデック力に、なす術がありませんでした。実際2デュエル目の引きには、対戦相手の私に思わず「それは優勝者の引きだよ」と言わしめるほど。先年、1プレイミスから私の大逆転を食らい、悔しい思いをした彼が、一年を経た今、私の目の前で抜群のトップデッキ力を見せてくれる。その時、勝負中ながら、グランドコロシアムという形で公式大会を続けてきて、本当に良かった、と不覚にも涙が出そうになりました。(Iさん、わかってくれるよね?)
3デュエル目、《死の溜まる地、死蔵/Shizo, Death’s Storehouse》で畏怖を得た《空を引き裂くもの、閼螺示/Arashi, the Sky Asunder》が殴り始めて2ターン目、次ドローの《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》(いかにも最後にふさわしいカードだ)を見、素直に心からの「おめでとう」の声が。
おめでとう、N里。俺は、本当に嬉しい。

in 4《迫害/Persecute》
out 2《樫の力/Might of Oaks》
1《ゴルガリのギルド魔道士/Golgari Guildmage》
1《香杉の源獣/Genju of the Cedars》

Last Result 6-2-1 総合2位

十分なポテンシャルと、メタを見せ付けることができたと、自負しております。青森発のデッキとして、各方面で使われることがあれば、これに勝る喜びはありません(何と言っても、オリジナルなんでネ)。
最後に、このラヴニカ環境におけるメタデッキ考察を加える上で、重大な視点と示唆を与えてくれた青高組のEi-m君と、2度目でホント恐縮なのですが、この素晴らしいデッキをデザインし原案を私に託し、あまつさえ足りないカードまで貸してくださったS氏、そして日頃から友人としてはもちろん、人生の先輩として、様々なアドバイスをしてくれた盟友Y氏の3者に、言い尽くせぬ感謝の念をこの場を借りて申し上げます。
そして、私事となりますが、先年の11月に若くしてこの世を去った友人、H君に、この勝利を捧げたい。君がいなければ、俺はこんなにがんばれはしなかった。いずれ、天国あたりで上手い酒を飲もうぜ。たっぷり土産話持ってくっから。

長文・駄文にお付き合いくださり、ありがとうございました。

段暴露

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