練習の意義
2005年6月18日 Magic: the Gatheringメロク様が見てる(挨拶
いろんなところで昨日の日記のご感想をいただいております。本当にありがとうございます。特によぐもちゅさんのお話には共感です。まったくもって仰る通りだと思います。
で、やはりマジックは扱うデッキがコントロールでもビートダウンでも何でも、勝つためにはプレイングと、それを身に着けることが重要だと思うわけです。今日はそれについて、toy soldierを通して得られた自分なりの意見を書いてみようと思います。
ちなみに、トーナメント志向で書いておりますので、カジュアルにマジックを楽しみたい方は読んでも無益だと思います。
-----------------------キリトリ-----------------------
よく「調整」するって言葉を耳にしますが、本当に調整すべきはデッキではなくプレイヤーなのだと思います。さらに、「調整」というよりは「練習」といったほうがふさわしいと考えます。
今辞書を引きましたところ、
ちょうせい【調整】
(1)調子をととのえること。
れんしゅう【練習】
技能・芸事などが上達するように同じことを繰り返しならうこと。
と記されてありました。もう一度繰り返しますが、たいていのプレイヤーはデッキやプレイングの調子をととのえる以前に自分の実力をつけるべきなのです。さらに言わせてもらえばデッキはともかくとして、「調整」すると言えるほどの高い実力を持ったプレイヤーなんて世界にほんのわずかしかいないと思います。
例えば、現環境にあるメタデッキを考えてみてください。
人それぞれ考えるデッキは違うかと思いますが、大体こんな感じで列挙できるのではないでしょうか。(ちょっと趣味入ってますが)
・青コン
・ウルザトロン(緑単もしくはタッチ青)
・緑コン
・白ウィニー
・黒緑ジャンク(もしくはデスクラウド)
・Big Red
・青トロン
・スライ
では、あなたはこのデッキレシピをだいたいでいいので書けますか?どんな流れで勝利するのか説明できますか?それを止めるためにどうすればいいのか分かりますか?また、この中のデッキをどれか1つ選んで大会に持っていったとき、良い結果を出せますか?
ただあやふやな知識や経験でこれらのデッキに対する対策をしたからといって勝てるわけありません。それで「勝てない」だのなんだの言っても仕方ないわけです。
toy soldierの調整もメタデッキ制作から始まりました。松長にはジャンク、たわっち君には白ウィニー、先輩には緑青ジャンクなどを作ってもらい、自分でも青コンやウルザトロンなどを用意し、調整したわけです。もちろん自分の練習だけするわけにもいかないので、メタデッキを使ってスパーの相手をやることもしばしばありました。そこでメタデッキを知っていったわけです。(例えば、緑系のデッキは攻め手が装備品頼りだから、これさえ潰せば生き延びられるな、とか。でもこれは今では常識ですね)
よぐもちゅさんの仰るとおり、toy soldierには環境に存在するデッキそれぞれに対しての回答が詰め込まれています。ですから選択さえ間違わなければ、悪くても五分五分の戦いが出来ます。《粗石の魔道士/Trinket Mage》から持ってくるアーティファクト1枚が、そのまま勝敗に直結します。ですからこの選択も何度も何度も練習しました。最近になってようやく、迷わずに選んでくることが出来るようになってきました。
サイド後も合わせて練習しました。特に苦労したのはトロンで、軽量カウンター→《象牙の仮面/Ivory Mask》→《接収/Acquire》と試行錯誤を繰り返し、やっと《押しつぶし/Squelch》+《塩まき/Sowing Salt》で勝てるようになってきました。
話が少し逸れましたが、toy soldierに限らず、デッキは使いこなせなければただの紙束です。インターネットで公開されている大会上位者のデッキの勝利は、デッキの構成だけでなく使用者のプレイングとで成り立っているはずなのです。それをコピーしただけでは勝てないなんて、もうお分かりですよね。
僕の大好きな某プレイヤーの日記に、「マジックは練習すればちゃんと勝てる」ということが書いてありました。まったくその通りで、僕もその言葉に忠実に練習しました。結果、良い成績を残せたわけです。だからといって「練習した自分が偉い」と言いたいわけではありません。「誰でもやればできる」ということを強調したいのです。才能も素質も必要ないんです。やる気だけあればいいんです。
ということで、「デッキをいじる前に、自分の実力をつけよう」、「ひたすら練習あるのみ」ということを繰り返し強調して、結論といたします。乱文・長文、大変失礼いたしました。
最後に、ライアン・フューラーの復帰直前インタビューより。
(http://www.on.rim.or.jp/%7Edrk/tidal.htmlより転載)
――大きなトーナメントの前にはどんな準備をする?
ライアン:俺が30連勝(GPプラハを勝ち、マスターズ東京のゲイトウェイを勝ち、PT東京でも14−0を成し遂げ、マスターズ本戦でも2連勝した)した時は、その前の一ヶ月ぐらいは練習しまくってたよ。その頃はアムステルダムに部屋を借りてて、そこでルーエル兄弟(アントワーヌ・ルーエルとオリヴィエ・ルーエル)やらフランク・カヌーやらカミール・コーネリッセンやらノア・ボーケンやらと来る日も来る日も延々とプレイテストをやってたんだ。みんな相当強くなってたと思うよ。それぐらいやらなきゃ駄目なんだ。まあ、大抵の人はそこまでやらないし、やらない言い訳を作っちゃうんだよ。
いろんなところで昨日の日記のご感想をいただいております。本当にありがとうございます。特によぐもちゅさんのお話には共感です。まったくもって仰る通りだと思います。
で、やはりマジックは扱うデッキがコントロールでもビートダウンでも何でも、勝つためにはプレイングと、それを身に着けることが重要だと思うわけです。今日はそれについて、toy soldierを通して得られた自分なりの意見を書いてみようと思います。
ちなみに、トーナメント志向で書いておりますので、カジュアルにマジックを楽しみたい方は読んでも無益だと思います。
-----------------------キリトリ-----------------------
よく「調整」するって言葉を耳にしますが、本当に調整すべきはデッキではなくプレイヤーなのだと思います。さらに、「調整」というよりは「練習」といったほうがふさわしいと考えます。
今辞書を引きましたところ、
ちょうせい【調整】
(1)調子をととのえること。
れんしゅう【練習】
技能・芸事などが上達するように同じことを繰り返しならうこと。
と記されてありました。もう一度繰り返しますが、たいていのプレイヤーはデッキやプレイングの調子をととのえる以前に自分の実力をつけるべきなのです。さらに言わせてもらえばデッキはともかくとして、「調整」すると言えるほどの高い実力を持ったプレイヤーなんて世界にほんのわずかしかいないと思います。
例えば、現環境にあるメタデッキを考えてみてください。
人それぞれ考えるデッキは違うかと思いますが、大体こんな感じで列挙できるのではないでしょうか。(ちょっと趣味入ってますが)
・青コン
・ウルザトロン(緑単もしくはタッチ青)
・緑コン
・白ウィニー
・黒緑ジャンク(もしくはデスクラウド)
・Big Red
・青トロン
・スライ
では、あなたはこのデッキレシピをだいたいでいいので書けますか?どんな流れで勝利するのか説明できますか?それを止めるためにどうすればいいのか分かりますか?また、この中のデッキをどれか1つ選んで大会に持っていったとき、良い結果を出せますか?
ただあやふやな知識や経験でこれらのデッキに対する対策をしたからといって勝てるわけありません。それで「勝てない」だのなんだの言っても仕方ないわけです。
toy soldierの調整もメタデッキ制作から始まりました。松長にはジャンク、たわっち君には白ウィニー、先輩には緑青ジャンクなどを作ってもらい、自分でも青コンやウルザトロンなどを用意し、調整したわけです。もちろん自分の練習だけするわけにもいかないので、メタデッキを使ってスパーの相手をやることもしばしばありました。そこでメタデッキを知っていったわけです。(例えば、緑系のデッキは攻め手が装備品頼りだから、これさえ潰せば生き延びられるな、とか。でもこれは今では常識ですね)
よぐもちゅさんの仰るとおり、toy soldierには環境に存在するデッキそれぞれに対しての回答が詰め込まれています。ですから選択さえ間違わなければ、悪くても五分五分の戦いが出来ます。《粗石の魔道士/Trinket Mage》から持ってくるアーティファクト1枚が、そのまま勝敗に直結します。ですからこの選択も何度も何度も練習しました。最近になってようやく、迷わずに選んでくることが出来るようになってきました。
サイド後も合わせて練習しました。特に苦労したのはトロンで、軽量カウンター→《象牙の仮面/Ivory Mask》→《接収/Acquire》と試行錯誤を繰り返し、やっと《押しつぶし/Squelch》+《塩まき/Sowing Salt》で勝てるようになってきました。
話が少し逸れましたが、toy soldierに限らず、デッキは使いこなせなければただの紙束です。インターネットで公開されている大会上位者のデッキの勝利は、デッキの構成だけでなく使用者のプレイングとで成り立っているはずなのです。それをコピーしただけでは勝てないなんて、もうお分かりですよね。
僕の大好きな某プレイヤーの日記に、「マジックは練習すればちゃんと勝てる」ということが書いてありました。まったくその通りで、僕もその言葉に忠実に練習しました。結果、良い成績を残せたわけです。だからといって「練習した自分が偉い」と言いたいわけではありません。「誰でもやればできる」ということを強調したいのです。才能も素質も必要ないんです。やる気だけあればいいんです。
ということで、「デッキをいじる前に、自分の実力をつけよう」、「ひたすら練習あるのみ」ということを繰り返し強調して、結論といたします。乱文・長文、大変失礼いたしました。
最後に、ライアン・フューラーの復帰直前インタビューより。
(http://www.on.rim.or.jp/%7Edrk/tidal.htmlより転載)
――大きなトーナメントの前にはどんな準備をする?
ライアン:俺が30連勝(GPプラハを勝ち、マスターズ東京のゲイトウェイを勝ち、PT東京でも14−0を成し遂げ、マスターズ本戦でも2連勝した)した時は、その前の一ヶ月ぐらいは練習しまくってたよ。その頃はアムステルダムに部屋を借りてて、そこでルーエル兄弟(アントワーヌ・ルーエルとオリヴィエ・ルーエル)やらフランク・カヌーやらカミール・コーネリッセンやらノア・ボーケンやらと来る日も来る日も延々とプレイテストをやってたんだ。みんな相当強くなってたと思うよ。それぐらいやらなきゃ駄目なんだ。まあ、大抵の人はそこまでやらないし、やらない言い訳を作っちゃうんだよ。
コメント